GlobalCareer.comに期待するポイント〇JICAの名前は知っていても応募に至らない層にキャリアの選択肢の一つとして認知してもらうこと。○異なる文化・価値観を持つ人々と関わる経験のある学生や国際社会への問題意識を持った学生に出会えるチャンスがあること。【事業紹介】今後の活動について展望をお教えください。気候変動や感染症の流行、紛争など、国際秩序が大きく揺れ動くなかで、JICAは日本の政府開発援助(ODA)の一元的な実施機関として、発展途上国の抱えるさまざまな課題を日本とのつながりを通じて共に解決していくことで国際社会全体の平和や安定に寄与しています。近年、国際社会が共通して掲げるアジェンダとしてSDGs達成に向けた取り組みがあります。JICAが一つの組織として取り組んでいくことはもちろん、各国政府や民間企業、NGOなどさまざまなステークホルダーが協働していくために、JICAがプラットフォームや触媒としての役割を果たすことも重要になっています。特に、民間企業と協働して発展途上国の課題に挑んでいく民間連携の取り組みは、今後ますます大きくなっていくと思われます。このように、私たちは、大きく変動する国際社会において、私たち自身をアップデートしながら時代に求められる使命を果たしていきたいと考えています。【訴求ポイント】求職者にどのような点を訴求されていますか。JICAが行っている事業を幅広く知っていただくだけでなく、働く職員の具体的な業務や働き方、ライフ・キャリアの実像を深く理解していただきたいと考えております。組織の存在については知っていただいている学生も多いのですが、事業内容は幅広く、等身大のJICAについて理解を深めていただくための機会をできるだけこちらが提供できるよう努めたいと考えています。JICAを志望する学生といえば、途上国の滞在経験やボランティア活動の経験がある方などがイメージとして湧くかもしれませんが、求められるのは必ずしもそうした方だけではありません。商社や金融ほか、さまざまな業界を志している学生のなかにも、詳しく知ればJICAを選択肢の一つに加えていただける方が多くいるのではと思っています。「信頼で世界をつなぐ」をミッションとするJICAでは、人材像を示すキーワードとして「使命感」「現場力」「大局観」「共創」「革新」の5つを掲げ、これらを体現する国際協力のプロフェッショナルとして成長していくことを目指しています。【採用課題】採用課題についてお聞かせください。国際協力に関わるステークホルダーが多様化するなか、JICAならではの役割について、今後の展望も含めて伝えていくことが必要だと考えています。JICAの仕事は、非常に多くの関係者と信頼構築をベースに成り立っています。国創りを担う途上国政府の要人をはじめとして、農家や学校の教員といった現場の方々、途上国に技術や知識を実際に伝える専門家、日本政府の関係者など関わるパートナーはまさに多彩です。そうしたさまざまな立場の方々とチームをつくり、共に課題を解決していくリーダーシップを発揮することも重要になります。それは、より多様な人材に活躍のチャンスがあるという意味でもあります。国際社会が激動の時代にあって、JICA自身に必要な人材の多様性を確保することはもちろん、より広い視点で、学生に対するキャリア教育の観点からも、JICAが取り組む国際協力の意義そのものについても訴求していくことが大切だと考えています。【導入背景】どのような点に期待して導入していただきましたか?JICAでは、あくまでJICAに興味を持っていただける方を積極的に増やしていくための母集団形成の施策として、GlobalCareer.comのプラットフォームを活用しています。こちらから声をかけることによって、これまでと異なる層の学生と出会うチャンスがあるということです。GlobalCareer.comの特徴として、海外留学生の会員が多いことから、JICAと一定の親和性がある学生との出会いに期待を持っています。これは単に、語学力や海外留学の事実だけを指すものではありません。留学経験のなかに、国際社会への問題意識を持つに至ったきっかけや価値観の異なる人たちとの協働の経験など、JICAで求められる素質に通じうる個々人のストーリーがあるのではと期待しています。語学については実際の仕事に必要ですし、英語のみならず、例えば国によってはフランス語やスペイン語が生かされる場面もあります。しかし、多くのステークホルダーと信頼を築いていくために必要なのは語学力だけではありませんし、新卒採用において選考の条件として語学だけを単体で評価することはしていません。語学を含めて向上させていくべき力は多くありますから、入構後に自己研鑽を含め自律的にキャリアを形成していく意思を重視しています。【成果】導入の成果はいかがでしょうか?JICAでは、GlobalCareer.comのプラットフォームを通じ、ほかの応募者と同様にマイページへの登録いただくよう個別にご案内しています。そのため、直接的な成果としてお話しすることは難しいですが、実際にGlobalCareer.comでアプローチした学生がマイページに登録し、内定承諾に至った事例はあります。こちらからアプローチしたことで、自分は対象外だと考えていた学生がJICAに関心を持つきっかけが作れたので、これまでの手法では出会っていなかった可能性が高く、大きな成果だと捉えています。本人が自覚していなかったキャリア選択の可能性を広げることができたといえると思います。GlobalCareer.com を通じた連絡がはじめの一歩となり、その後JICAが実施するさまざまなプログラムに参加いただき、職員と面談を行うと、JICAに関心を深めていただける方も多く、今後に向けても大きな期待を持っています。